「運動制限は歩行中および座位中の発散的思考を妨げる」——このドイツの研究結果をきっかけに、日本の文化的背景に適応した新しいアイデア出しツール 『Imagine Card』 が誕生しました。現在、2025年の発売に向けて開発が進んでいます。

2024年に日本創造学会第46回研究大会で、アイデアプラント代表の石井力重が、ポスター発表部門で発表賞を受賞しました。その受賞対象となったのが『Imagine Card』に関する研究発表なのです。

発表賞受賞に関するプレスリリースはアイデアプラント公式サイト、石井力重のnoteをご覧ください。

ドイツの研究から生まれた着想:自由な身体活動が創造性を高める

ドイツでの先行研究によれば、身体を自由に動かすことが発散的思考(Divergent Thinking)を促進し、新しいアイデアを生み出すのに効果的であることが示されています。この研究は、制約のない動きが特に効果を発揮することを示唆しており、ビジネスシーンや創造的活動において自由な身体の動きを取り入れる重要性が提言されています。

しかし、日本人を対象とした調査では、完全に自由な動きが求められると消極的になる傾向が見られました。そこで『Imagine Card』では、自由な動きを促しながらも具体的な指示の中に創造性を引き出す工夫を取り入れています。例えば、「暗闇の中で果実を収穫する」や「頭のコリをつかんで捨てる」といった指示が、動きと想像力を結びつける橋渡しの役割を果たします。

日本創造学会での評価:KJ法を受け継ぐ学術的な背景

『Imagine Card』は、2024年日本創造学会第46回研究大会で「ポスター発表部門 発表賞」を受賞しました。
日本創造学会は、創造性に関する研究と実践を推進する学術団体で、「KJ法」を提唱した川喜田二郎氏が初代会長を務めたことでも知られています。学会では、実際のビジネスや教育現場で応用可能な研究やツールに対して高い評価が与えられます。今回の受賞も、実践的な創造性支援ツールとしての可能性が認められた結果といえるでしょう。

今後の展望とおわりに

現在『Imagine Card』は2025年の発売を目指し、さらに実用性を高めるための調整が行っています。また、教育現場や企業でのワークショップ開催も予定されており、実際に体験する機会も設けられる予定です。

「動き」を通じて発想力を引き出すという新しいアプローチは、アイデア出しの方法に行き詰まりを感じている方々にとって、きっと新しい風をもたらすことでしょう。最新情報については公式サイトやSNS、またこちらのブログでも発表してまいります。ご期待ください。